街自体が世界遺産に登録されている、中世の美しい街並みが残るチェコの首都プラハ。街並みだけでなく、内観が美しい教会、圧巻の地下都市、チェコビールなどのグルメといった魅力がたくさん詰まった街です!
プラハに行くことにしたけど、「観光スポットが色々あって決められない」「スムーズに観光するにはどうすればいいの?」と迷ってしまいますよね。
今回、プラハ観光のプラン作成に役立つ情報を解説します。
王道も穴場もすべて解説するので、好みに合わせて満足のいく旅行プランを組んでくださいね。
プラハでホテルを取るなら、
旧市街広場がおすすめ。
プラハのホテル探しがまだの人は
こちらの記事を要チェック!
プラハ観光の必要日数とモデルコース
プラハ観光には何日必要?
プラハ観光は2日がおすすめです。
観光スポットが多いので、
- 1日目は旧市街広場を中心に観光
- 2日目はプラハ城を中心に観光
と分けると、プラハを隅々まで観光できます。
3日以上ある方はチェスキー・クルムロフに行ってみましょう。街中がとってもかわいいんです!まるでディズニーランドのよう。
プラハからはバスで片道3時間。チェスキー・クルムロフの街自体は5時間もあれば観光できるコンパクトさなので日帰りできます。
プラハ発の日帰りツアーもあるので検討してみてくださいね。
プラハ観光:1泊2日モデルコース
プラハを1泊2日で観光するモデルコースを紹介します。
1日目に行く場所を青丸、2日目を赤丸でGoogle Mapsに記しました。モデルコースに入れなかった観光スポットは緑色の星マークで記してします。
モデルコースのタイムラインは以下の通り。
展望台から見渡すプラハの街、美しい図書館や教会、一方で地下に広がっている地下都市の見学など、色々な角度からプラハを楽しめるモデルコースです。
モデルコースには入れていませんが、個人的にはプラハで体験したビール風呂がとても面白かったのでこちらもおすすめ!
値段は高いですが、プラハビールを飲みながら入るビール風呂が楽しくていい思い出になりました。ビール好きの方はぜひ検討してみてくださいね。
プラハ観光におすすめのホテルのエリア
プラハ観光するなら、ホテルは以下のエリアに取るのがおすすめです。
旧市街広場…プラハ観光の中心地。観光スポット、レストランが周辺に多いので観光に最適です。プラハ駅も近く、他の都市に移動するにも便利で◎
カレル橋の西側…プラハ観光の中心からやや離れますが、旧市街広場も徒歩圏内。旧市街広場よりもホテルの価格が安いです。プラハ城が近いので、プラハ城をしっかり観光したい人におすすめ!
特におすすめは旧市街広場!観光向けのエリアなのでホテルの種類が多いです。チェコはそこまで物価が高くないため、観光地近くのホテルでも高すぎなくて◎
もっと詳しく宿泊エリアやおすすめホテルを知りたい方は、プラハ観光向けのホテルを解説した記事をチェックしてください。
プラハの観光スポット
プラハ城(聖ヴィート大聖堂、聖イジー教会、旧王宮、黄金小路など)
世界で一番大きいお城のひとつ、プラハ城。
プラハ城といってもお城があるわけではなく、敷地内に多くの教会や聖堂などがある街のようになっています。
入場料は以下の通り。
- プラハ城の敷地内に入るのは無料
- 大聖堂などの施設に入るときにチケットが必要
この入場チケットで、聖ヴィート大聖堂・聖イジー教会・旧王宮・黄金小道に入場できます。各施設の場所はこちら。
それぞれの施設は独立していて、施設ごとにチケットを提示して入場します。オンラインで購入するとQRコードが送られてくるので、当日は直接施設の入口に行って提示するだけ。
チケットは連続する2日間有効なので、2日に分けて使用しても◎ 各施設はさほど大きくないのでそれぞれ15分くらいで観光できますが、しっかり見学したり混み合っていることを考えると滞在時間は3時間くらいみておきましょう。
プラハ城は丘の上に立っているので、プラハの街を一望できるのも見どころ!
プラハ城の目の前にはスターバックスがあり、この景色を見ながらカフェすることもできます。立地が良すぎますね…!世界一美しいスタバと言われているのだとか。
聖ヴィート大聖堂
聖ヴィート大聖堂はチェコで最も大きい教会。広い空間と荘厳な雰囲気が圧巻です!
特に人気なのが、ミュシャが手掛けたステンドグラス。
ステンドグラスでもミュシャの画風がしっかり現れていますね。大聖堂内に多くのステンドグラスがありますが、ミュシャのものは左から3枚目にあります。
聖イジー教会
赤と白のかわいらしい外観と、2つの白の尖塔が特徴的な聖イジー教会。
こじんまりとした教会ですが、プラハ城内で最も古く920年に建てられています。
旧王宮
16世紀まで歴代王宮として使用されていて、現在は博物館となっている旧王宮。
- アーチの天井が立派なヴラディスラフ・ホール
- 裁判所や国会が行われていた国会議場
- 壁一面の紋章が見ごたえのある新国事録の間
などの展示品があります。
黄金小路
中世ヨーロッパの雰囲気を残した、かわいらしい家が立ち並ぶ小路です。華やかで写真映えしますね。
建物の中は、当時の暮らしが展示されていたりカフェや雑貨屋になっています。
見どころはNo.22の青い家。有名な作家であるフランツ・カフカが仕事場として使用していた家です。
ロレッタ教会
他の観光スポットほど有名ではありませんが、荘厳な内装の礼拝堂や多くの展示品があり、意外と満足度が高いロレッタ教会。
プラハ城からストラホフ修道院に行くちょうど真ん中くらいにあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
美しいフレスコ画で彩られた回廊、壁一面のフレスコ画が美しい礼拝堂、回廊で囲まれた中庭にあるサンタ・カーサ(聖なる家)などがあります。
2階建てで見どころが多く、全部で30分~1時間くらいかかりました。
ストラホフ修道院
世界一美しい図書館があるストラホフ修道院。
「哲学の間」と「神学の間」の2つの図書館があります。どちらも天井画が美しく、洋書の雰囲気もあってまるで異世界!
哲学の間
神学の間
たった2部屋しかないので10分ほどあれば鑑賞できてしまいます。が、オンラインチケットの販売がないため、現地の窓口でのチケット購入が必要で、私は30分くらい並びました。
ストラホフ修道院の向かいにはストラホフ修道院醸造所があります。醸造所のビアホールで自家製ビールを堪能するのも◎
ペトシーンの丘
プラハの街やプラハ城を一望できるペトシーンの丘展望台。
プラハ城からも十分街を見渡せますが、ペトシーンの丘展望台の方が高い場所にあって視界も開けています。街が丸ごと世界遺産に登録されているプラハの街並みを眺めてみましょう。
旧市街広場(旧市庁舎、天文時計、ティーン教会、聖ミクラーシュ教会、ゴルツキンスキー宮殿など)
プラハ観光の中心である旧市街広場。
広場を囲むように、旧市庁舎・天文時計・ティーン教会・聖ミクラーシュ教会・ゴルツキンスキー宮殿が立ち並んでいます。
天文時計
旧市街広場にある天文時計。世界最古の現役の天文時計なのだとか。
9時-23時の間、毎時0分にからくり時計が動きます。かなりシンプルなからくりで拍子抜けするかもしれませんが、時間が合えばぜひ見てみてくださいね。
天文時計の塔には登ることができ、旧市街広場やプラハの街を一望できます。
2つの尖塔をもつティーン教会と、赤い屋根のプラハの街が美しいです!夜景も綺麗なので、時間帯を選んで登ってみましょう。
以下のチケットで、天文時計の塔と旧市庁舎内の観光ができます。
オンライン購入で送られてきたQRコードを持って、当日チケットカウンターに行くと、入場チケットに引き換えられます。
旧市庁舎へのチケットと天文時計へのチケットは別々なので、それぞれ好きな時間に入場しましょう。天文時計の塔へはエレベーターで上がることができますが、このチケットには含まれていないので、
- エレベーターを使わずに徒歩で登る
- 列に並んでエレベーター用のチケットを購入する
のどちらかになります。私は徒歩で登りました。
旧市庁舎
旧市庁舎の中はゴシック様式のチャペルや天文時計の内部を鑑賞できるようになっています。
からくり時計の12使徒の人形はこんな感じ。
毎時0分に行けばちょうど動いているところも見られます。
旧市庁舎内の見学は、ガイド付きツアーに申し込めば地下都市も鑑賞できます。
こんなに大きい地下都市がプラハの街の地下にあるなんて驚き…!個人で入場することはできないので、オンラインチケットをチケットカウンターで引き換えるときにガイドツアーに申し込みましょう。
ツアーは英語とドイツ語があり、1時間に1回開催されるようでした。
ティーン教会
ツンととがった2つの塔が特徴的な教会です。
教会内は撮影禁止なので写真がありませんが、無料で入場できるのでぜひ自分の目で鑑賞してみてくださいね。豪華なバロック様式で美しい教会です。
聖ミクラーシュ教会
聖ミクラーシュ教会もバロック様式で豪華な教会です。以前は無料で入場できましたが、現在は有料になっています。
教会内ではミニコンサートが開催されることも!行きたい方は公式サイトでプログラムをチェックしてみてください。
ゴルツキンスキー宮殿
かつては宮殿だったゴルツキンスキー宮殿、現在は国立美術館になっています。
カレル橋
全長520mあるカレル橋。両端には30もの聖人像が並んでいます。
橋の上からはプラハ城を見上げることができ、日中の景色も夜景も人気があります。
橋塔
カレル橋の東の端にある橋塔からは、カレル橋やプラハの街を一望できます。橋塔自体、ゴシック様式のずっしりとした外観で見ごたえがありました。
中に入るのは有料ですが、博物館になっていて塔の歴史を知ることができます。
火薬塔
17世紀ごろに火薬の保管庫として利用されていた塔です。
場所は市民会館のすぐ隣。街中に急に現れるずっしりとした外観の塔が火薬塔です。
塔に登るのは有料ですが、旧市街の街中を一望できます。
市民会館(Obecní dům)
アールヌーヴォー様式の建物で、外観も内観も美しい市民会館。入り口上にあるアルフォンス・ミュシャ作の「プラハへの賛辞」のモザイク画は必見!
中ではほぼ毎日コンサートが開かれています。いくつかの演奏会場がありますが、その中の「スメタナホール」はのだめカンタービレのロケで使用されたホールです。
ぜひ本場で生演奏を聴いてみてくださいね。
コンサートを聞く時間はないけど中を見てみたい!という方は、内部鑑賞のガイドツアーを利用しましょう。
ダンシングハウス
1996年に建てられた斬新なデザインの建物。ダンシングハウスの名の通り、まるで踊っているかのようですね。
中にはレストランやカフェ、オフィスが入っています。
信号付きの細い小路
街中にある細すぎる小路。人一人が通れるくらいしか幅がありません…!細すぎるあまり信号機がつけられているほど。
実際に行ってみると信号機がうまく機能しておらず、青信号なのに向こうから人が歩いてきたり、やっと行けると思ったら赤信号に変わってしまったり。しびれを切らした観光客が、無理やりすれ違っていました。
ミュシャ美術館
19世紀末から20世紀初頭に活躍したチェコを代表する画家、アルフレッド・ミュシャの美術館です。
華やかでかわいらしい画風で、ミュシャファンの方も多いのではないでしょうか?
この美術館ではミュシャの作品だけでなく、ミュシャの人生についても触れることができます。
ビール風呂
チェコといえばチェコビールが有名ですよね。なんとビール風呂というものがあるんです!
ビール風呂といってもビールを浴槽に注ぐわけではなく、酵母を入れたお風呂でお肌をツヤツヤにするというもの。
1時間のプライベートルームでビール風呂に浸かりながら、浴槽のすぐそばにあるビアサーバーから飲み放題のチェコビールを楽しむことができます!
お酒に強い人にはお得感がありますね。プライベートルームなので、カップルで行ってビール風呂につかりながら乾杯するのも楽しそうです。
スタッフの方を呼んで写真を撮ってもらうこともできます。大きなベルが用意されていて、「写真撮って欲しかったり何かあればベルで呼んでね!」と言われました。部屋はやや暗いので、暗くても撮れるスマートフォンを持ち込むと◎ 一眼カメラのナイトモードだとスタッフの方が難しそうにしていたので、逆にスマホがいいと感じました。
やや値段は高いですが、ユニークな体験としておすすめです。
お役立ち情報
プラハの地下鉄・メトロ・バスの利用方法
プラハの地下鉄・メトロ・バスは、全て共通のチケットで利用できます。
チケットの料金は以下の通り。時間制のチケットなので、時間内であれば自由に乗り降り可能です。
大人 15-60歳 | 子供 15歳以下 | シニア 60歳以上 | |
---|---|---|---|
30分チケット | 30CZK | 無料 | 15CZK |
90分チケット | 40CZK | 無料 | 20CZK |
24時間チケット | 120CZK | 無料 | 60CZK |
72時間チケット | 330CZK | 無料 |
大きい荷物(25×45×70cm以上)を持ち込む時は、20CZKの荷物用チケットも購入する必要があります。機内持ち込みのスーツケースよりも大きいくらいですね。
チケットは、窓口・自動券売機・キヨスク・アプリで購入できます。
アプリではチケット購入以外に、乗換案内も表示できるのでダウンロードしておきましょう。
PID Lítačka
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乗車時には、
- アプリ上でチケットを購入した場合 → Activateする
- 券売機等で紙のチケットを購入した場合 → 車内にある機械で打刻する
と覚えておいてください。
アプリ上でActivateすると、以下のように残りの有効時間が表示されます。分かりやすくて便利ですね。
紙のチケットは、以下の機械に入れて打刻してください。忘れると罰金の対象になります。
ちなみに私は
- アプリ上で72時間チケットを購入
- 乗換案内はGoogle Maps
を活用しました。Google Mapsだと現在地が表示されるので便利なんですよね。ただし、運休情報などが反映されていないこともあるので、やはり公式のLítačkaも使えるようにしておくと◎
たくさん観光施設に入るならプラハカード
プラハの主要観光スポットに無料で入場できるプラハカードがあります。
プラハ内にある60以上の観光施設に入場できるチケットです。本記事で紹介した以下の施設もちゃんとカバーされていました。
- プラハ城(聖ヴィート大聖堂、旧王宮、聖イジー教会、黄金小路)
- 国立美術館
- ペトシーン展望台
- 天文台
- 火薬塔
- ロレッタ教会
- 橋塔
他にもツアーやショーの50%OFF、クルーズへの無料参加なども含まれています。
たくさんの観光スポットに入ってアクティブに動き回るなら、個別にチケットを購入するよりもお得になります。ご自分の旅行プランと照らし合わせて、検討してみてくださいね。
プラハ観光に関するFAQ
プラハ観光前に知っておきたいことをQ&A形式でまとめました。
- Qプラハ観光には何日必要ですか?
- A
プラハ観光は2日がおすすめです。1日目は旧市街広場周辺、2日目はプラハ城周辺と分けるとスムーズに観光できます。
- Qお得にプラハ観光するには?
- A
プラハカードの利用を検討してみましょう。プラハカードは、主要観光スポットに無料で入場できるカードです。たくさんの観光スポットを訪れてアクティブに動き回るなら、個別にチケットを買うよりもお得になります。
まとめ
以上、プラハ観光のモデルコースと有名観光スポットを紹介しました。
- プラハの観光日数:2日がおすすめ!3日以上あるならチェスキー・クルムロフへ。
- プラハ観光のモデルコース:1日目は旧市街広場中心、2日目はプラハ城中心
- お役立ち情報:①プラハ市内の公共交通機関を利用するならLítačkaアプリが便利。②たくさん観光施設に入るならプラハカードでお得になることも。
プラハは街並みがとても綺麗で、観光スポットも多く、満足感の高い街でした。片道3時間でアクセスできるチェスキー・クルムロフもとってもかわいくてお気に入りです。
ぜひプラハ観光を楽しんでくださいね。
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