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オランダから日本に本帰国!必要な準備・手続きを解説|海外駐在・留学・移住

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本記事には、2023年にオランダから日本に本帰国した体験をもとに、必要な準備をすべてまとめました。

オランダでの生活はいかがでしたか?何年か住んでいても、帰国がせまってくると「オランダの観光地、意外と行っていない!」「最後にオランダ料理をもう一度食べておきたい!」と思い始めてしまいますよね。

一方で、海外引越は仕分けが大変ですし、運悪く家の退去トラブルに巻き込まれてしまうこともあります。

最後のオランダ生活を楽しみつつ、ひとつずつ準備を進めていきましょう。

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本帰国の準備:オランダでやること

引っ越し業者の手配

海外赴任準備

引っ越し業者の手配はお早めに!時期によっては混み合っていて、希望の日に手配できないことがあります。

私は引っ越しの日程を確実に抑えてから、オランダの家の解約手続きにうつりました。

日本からオランダへの引っ越しと、オランダから日本への引っ越しは、意外と違うところが多かったです。

  • 日本への引っ越しは検疫が厳しい!
  • 日本への船便は約3か月かかる(オランダに来るときは1カ月半だった)
  • 日本への引っ越しは不用品を無料で引き取ってくれた!(オランダに来るときは引き取ってくれなかった)

引越業者の説明を受けたとき、オランダに来るときよりも日本に帰るときの方が検疫が厳しいと感じました。お土産を買い集めたり荷造りを始める前に、検疫のルールを聞いておきましょう

不用品を無料ですべて引き取ってくれたのはびっくりしました!オランダに来るときも同じ業者に頼んで引き取り不可だったのですが、国ごとのルールなんでしょうか?引っ越し業者によると思いますが、不用品処分に困っている人は、引っ越し業者に聞いてみてくださいね。

オランダの家の解約手続き

オランダの家

帰国が決まったら、まず住んでいる家の大家に退去することを伝えましょう。契約書に書かれていますが、だいたい1か月以上前に退去の連絡をする必要があります

退去時のメール文面はこちらのサイトに例があり、参考にさせていただきました。

私の場合は、退去まで以下の流れで進みました。

  • 1か月以上前:退去することを連絡、退去までの一連の流れを教えてもらった
  • 退去2週間前:不動産屋が家の状態をチェック
  • 退去日:不動産屋が最終退去のチェック
  • BRP(住所登録)の削除証明を提出
  • 退去1か月後:デポジットが返却される

不動産屋や大家によって異なるので、連絡を取って退去までの流れを聞いておいてくださいね。

業者のハウスクリーニングを自分で手配するか不動産屋が手配するかは、不動産屋の方針によります。私の場合は「家の最終クリーニングはデポジットから差し引く」と契約書に書かれていたのでお任せしました。自分で頼む場合は、早めにハウスクリーニング業者に依頼しておきましょう。

BRP(住所登録)の削除証明は、オンラインで転出届を提出するとメールで送られてきました。これをメールで不動産屋に送ればOKでした。

デポジットの返金トラブルに注意!

オランダでは、退去時にデポジットが返却されないトラブルが多いので注意してください!

ふつうは入居時に1ヵ月くらいの家賃をデポジットとして支払っておき、退去時に破損や修理がなければ返金されます。

私は個人の大家ではなく、店舗もSNSも持っている不動産屋との契約でしたが、まさかの返却期限を過ぎてもデポジットが返ってこず音信不通になりかけました…。不動産屋側から「デポジットは最終点検日から1か月以内に支払う」とメールで知らされていて、不動産屋のクリーニング後に「デポジット765ユーロを返却する」とインボイスも届いていたにも関わらずです。

返却期限前に2回催促メールを送っていて、2回目には「返却期限を過ぎてもデポジットが振り込まれず、このメールにも返信がなければ訴訟します」と伝えましたが、振り込みも返信もなく。(いつも1営業日以内に返信が来ていたので、1回目のメールが無視された時点で怪しいと思っていました…)

この後の対処と結果がこちら▼

  • 不動産屋のいろんな部署に警告メールを送った → 返信あり
  • Googleレビュー評価★1でコメントした → 丁寧な回答あり
  • 不動産屋のFacebookにコメント → 反応なし
  • 不動産屋のinstagramにコメント → 消された
  • 公式サイトのお問い合わせ → 返信なし

いろいろアクションを起こした結果、無事返却されました!特に海外はGoogleレビューが重視されているので、効果があったように感じます。

ただ、評価を下げてやるっていうスタンスでSNS作戦をするとこの後訴訟になったときに面倒かなと思ったので、あくまで「メールを2回送ったけど返信なかったから見れてないのかと思って、ここにコメントしたよ。」という立ち位置です。

GoogleレビューやSNSを持っている不動産屋だから色々できたものの、個人の大家だとかなりきつそうだなぁ…と感じました。泣き寝入りしないために、以下のような対策もアリだと思います。

  • 退去の連絡をしたタイミングで「最終月の家賃はデポジットと相殺します」と言っておく
  • デポジットの返却期限を決めておく

家賃との相殺がOKかは調べてほしいのですが、デポジットが返金されずに音信不通になると本当にどうしようもないので…。

ちなみに、訴訟になると

普通郵便&書留郵便で警告書を送る → 弁護士などに相談

の流れになります。こちらのサイトに訴訟の流れや書留郵便の文面があるので、参考にしてください。

電気・ガス・水道・インターネットの解約

退去が決まったら、電気・ガス・水道・インターネットなどを解約しましょう。

スマホのキャリアの解約

LEBARAのSIMカード

日本に帰るなら、スマホのキャリアの解約も必要です。

私が使っていたLEBARAは、オンラインで解約できました。

>> LEBARA公式サイト|解約ページ

ただし、解約されるのはオンライン手続きした日から30日後だったので気をつけてください。私は解約後すぐに使えなくなると思って帰国の1日前に解約したため、無駄に1ヵ月分支払うことになってしまいました。

航空券の手配

航空券も早めに手配しましょう。

今はロシアの上空を飛べないこともあって、オランダ → 日本の直行便は13時間もかかります。長時間フライトでとっても疲れるので、早めに希望の座席を確保できると◎

>> Skyscannerで安い航空券を探す

一時滞在中のホテル予約

オランダの家の退去日とフライトの日が決まったら、その間に滞在するホテルを予約しましょう。

スキポール空港から帰国することになるので、空港周辺~アムステルダムにホテルを取りたいところですが、アムステルダムはヨーロッパの中でもずば抜けてホテルが高いです…!

  • 早めにホテルを予約する
  • アムステルダム以外の場所も検討する

などで、リーズナブルな宿を探すと◎ アムステルダムのホテルが高すぎたので、私はハーレムに3日泊まりましたが、レストランもスーパーもあってちょうど良かったです。

>> Booking.comでホテルを見る
>> エクスペディアでホテルを見る

お土産の用意

日本に本帰国するなら、友達や職場へのお土産を買っておきたいですよね。

オランダのお土産は、デルフト焼きやミッフィーグッズ、チューリップのモチーフなどとっても華やか!お土産集めのショッピングはとっても楽しいですよ。

以下の記事にオランダのお土産をまとめたので、参考にしてください。

▼オランダのお土産の記事はこちら

オランダのお土産はこれで完璧!お菓子&雑貨13選と購入できる場所
本記事には、オランダに住んでいた著者がオランダのお土産をまとめました。 これからオランダ旅行する人に向けて、「オランダの有名なお土産って?」「どこで買えるの?」という疑問にお答えします。 本記事の内容は以下の通り。 オランダのお土産:食べ物

すぐに渡すお土産以外は、船便に入れてしまいましょう。

不用品の譲渡&処分

引越荷物を仕分けし始める前に、不用品を譲渡&処分しましょう。

不用品を譲渡するなら、以下の手段があります。

私はTwitterでテレビとワッフルメーカーを譲りますと投稿したところ、わずか30分で貰い手が見つかりました!車がなく処分に困っていたので、引き取ってもらえて嬉しかったです。

人に譲るほどではない粗大ゴミは、収集所に捨てに行きましょう。オランダはなんとゼロ円で粗大ゴミを捨てられるとのこと。

引越荷物の仕分け

海外引越のイメージ図

不用品処分が終わったら、引っ越し荷物の仕分けです。計画的に余裕をもって取り組んでくださいね!

私がオランダから日本に引っ越したときは、航空便が2週間、船便が約3か月かかりました。

航空便…2週間で到着。生活必需品を入れる。
船便…約3か月かかる。大きい家具、シーズン外の衣類など。
※検疫にひっかかる品目、危険物は入れないこと。

オランダに来るときに海外引越は経験済みだと思いますが、検疫や危険物に気をつけながら仕分けしてください。

家の掃除

引越荷物が運び出されたら、家の掃除をします。

業者によるハウスクリーニングが入ると思いますが、その前に自分できれいに掃除しておくと、クリーニング代が多少安く済みます。

転出届の提出

オランダから海外へ引っ越すときの転出届は、DigiD経由でオンラインで申請できます。

>> 転出届|アムステルダムに住んでいる人
>> 転出届|アイントホーフェンに住んでいる人

私が申請したときは、帰国の5日前から申請可能でした。

転出届を申請完了すると、

  • BRP(住所登録)が削除された旨のPDFファイルが届く。この証明を不動産屋に求められるので提出する。
  • オランダ政府からの手紙が日本の住所に届くようになる。
  • 1年分前払いしていた市税がオランダの銀行口座に返金される。(返金の申請は不要で、帰国後3週間くらいで振り込まれた。)
  • (たぶん)ホームドクターの登録が解除される。

これだけ紐づいて管理されているのは便利ですね!

移民局で滞在許可証(ID)を返却

日本に帰国する前に、移民局で滞在許可証(ID)を返却しましょう。

返却時に「IDカードはもう手元に戻ってこないから写真撮っときな」と言われました。

オランダから日本に帰るとき、出国審査でIDカードの写真を見せたので(オランダ入国時のスタンプが見つからなくて疑われたため?)、写真を撮ってすぐに出せる状態にしておくと◎

ポイントカードを使い切る

ボーナスカード

オランダで使っていたポイントカードは忘れずに使い切りましょう!私はアルバートハインのポイントをしっかり現金化して使い切りました。

オランダ鉄道のOVカードにチャージしていた人は、払い戻しを申請してくださいね。

>> OVカード|払い戻し

サブスク解約

サブスクも忘れずに解約しましょう。

オランダ鉄道NSのサブスクやVPNのサブスクなどを契約している人が多いと思います。

>> NSマイページログイン

保険の解約

私は加入していませんが、オランダで職を得て働いている人は、オランダの健康保険に加入しているはずです。忘れずに解約しましょう。

火災保険などもです。

日本大使館に連絡

オランダに来たときに、日本大使館に連絡して在留届を提出していると思います。

オランダから帰国するときも、連絡して変更届を提出しておきましょう。

>> 在オランダ日本大使館|在留届

日本での家探し

日本での家探しは、いろんなパターンがあります。

  • オランダにいるうちに契約する(社宅に入る、オンライン内見するなど)
  • 日本に帰ってから契約する(帯同なら先に1人が帰国して家探し、実家に住みながら家探しなど)
  • 日本にある持ち家に帰る

オランダにいるうちに探すにしろ、日本で探すにしろ、希望の場所や家の条件を固めておくと探しやすいですよ。

日本の電気・ガス・水道・インターネット契約

オランダにいるうちに日本の家を契約した人は、電気・水道を使い始める日をオンラインで申請しておきましょう。入居してすぐ使い始められるので便利です。

ガス・インターネットは工事が必要になるので、すぐに開通はできませんが、これもオランダにいるうちに工事日などを調整しておくと早めに使えるようになります。

銀行口座・クレジットカードの解約

オランダで使っていた銀行口座は解約することになりますが、

  • 1年分前払いしていた市税がオランダの銀行口座に返金される。(返金の申請は不要で、帰国後3週間くらいで振り込まれた。)
  • 家のデポジットが返金される。
  • スマホやオランダ鉄道の引き落としがある。

といった入金や支払いがすべて完了してから解約しましょう。

私はING Bankを使っていて、日本に帰国して1か月後にオンラインで解約しました。口座に残っているお金は、解約時に入力した銀行口座に送ってもらえます。利用明細は見られなくなるので、解約する前にエクスポートしておきましょう。

>> ING bank|口座解約

おまけ:税金関係

ちなみに、帰国するとなると「毎年やってた確定申告はどうなるの?」と思いませんか?私は疑問に思ったので、会計士に聞きました。

  • オランダに滞在していた分はオランダで確定申告が必要。翌年度の6月が申請期限で、オランダの税務署から日本の家に通知が届く。

とのことでした。例えば2023年の4月末までオランダにいたとすると、2024年の6月までに申請が必要ということです。通知が来るはずなので、待っていればいいようです。

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本帰国の準備:日本に着いてからやること

日本に着いたら、転入届や住所変更などを行います。

ただ、身分証明などの必要書類が多いので、順番を上手に組む必要があります。私の場合は、以下の順番で手続きをクリアしていきました。

  • 職場から保険証をゲット。
  • 免許証の住所更新。(保険証など住所が分かるものが必要)
  • 戸籍謄本と附票取り寄せ。(免許証などの本人確認書類が必要)
  • 転入届提出。(戸籍謄本と附票が必要)
  • マイナンバーカード申請。(転入届が完了していることが必要)

なかなか面倒でした!笑

人によって違ってくると思うので、まずは必要書類をリストアップしてから順番を組んでみてくださいね。

免許証の住所変更

免許証の住所変更は、以下のものが必要です。

  • 運転免許証
  • 住民票の写し or 消印のある郵便物や保険証など新しい住所が確認できるもの

必要書類を持って、警察署や運転免許センターなどへ行きましょう。私は帰国してすぐに会社から保険証をもらったので、保険証を使いました。

スマホのキャリアの契約

住所を更新した運転免許証があれば、スマホのキャリア契約ができます。

今は店舗に行かなくてもネットで契約できますよ。

市区町村への転入手続き

原則、日本に帰国してから2週間以内に転入届を提出する必要があります。

必要書類は以下の通り。

  • 転入届(役所に置いてあるので記入するだけ)
  • 戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)
  • 戸籍の附票の写し
  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、健康保険証など)
  • 転入した人のパスポート

転入する市区町村と同じ場所に本籍地があれば、戸籍謄本と附票の写しは事前に用意する必要がないそうです。そうでない人は、事前に戸籍謄本と附票の写しを郵送などで入手しておかねばなりません。

マイナンバーカードの手続き

転入届の受理が完了したら、マイナンバーカードを申請できます。

転入届と同じ窓口なのに、「転入届の受理完了後」じゃないとマイナンバーカードは申請できないそうで、1日後に同じ場所に来てくださいと言われました。ぐぬぬ。

以前マイナンバーカードを持っていて、海外に行くために返納したとのことなら、発行は無料とのこと。

いろんなサイト上の住所&電話番号を変更

住所登録が完了して、日本の電話番号もゲットしたら、いろんなサイト上の住所&電話番号を変更しておきましょう。

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