崖の上に修道院があるメテオラ。
私自身メテオラの写真を見たときに魅了され、絶対に訪れたい!と思っていました。実際に行ってみても期待を裏切られることはなく、絶景で神秘的でおすすめの観光スポットです。
私はメテオラにある6つの修道院を全て回りたかったので、
- メテオラを回る王道ツアー
- メテオラのサンセットを見るツアー
- メテオラまでバス+徒歩で回るルート
の3パターンで2日かけて観光することに。
実際に観光してみて、メテオラを観光するならツアーがベストだと感じました。主要な修道院を観光でき、展望台からの絶景も見れ、時間配分も良しと、さすがツアー!値段も高くなくてコスパも◎
ただし、体力がある人や、すべての修道院に行きたい人、自分で観光する修道院を選びたい人には、徒歩もおすすめ!崖と修道院の絶景を横目にハイキングするのは気持ちいいですし、ツアーでは見られない景色も見られてワクワクします。
自分にどんな観光方法が合っているのか、記事を読みながら考えてみてくださいね!
メテオラを観光する5つの方法
メテオラを観光する方法は以下の5通りがあります。
メテオラ観光にあてられる時間や体力、金額と相談して、どの方法で観光するか考えてみてください。
ちなみに、メテオラには6つの修道院があります。各修道院の特徴は別の記事にまとめているので、どの修道院に行くのか参考にしてください。
① ツアーに参加
王道メテオラツアー
メテオラを観光するなら、ツアーが一番王道の観光方法だと思います。いくつか種類があるので、自分の観光プランに合ったツアーを選択しましょう。
私は以下のツアーに参加しました。
アテネやテッサロニキから来る電車の到着時間に合わせてツアーが開始するというのが便利でした。電車が10分くらい遅れても、電車が到着して全員が集まってからツアーが始まるようになっていて安心です。
私は金曜に参加し、大メテオロン修道院、聖ニコラウス・アナパフサス修道院、聖ステファノス修道院の中に入りました。金曜でなければ、ヴァルラーム修道院に行っていたようです。
私が参加したツアーの大まかな流れは以下の通り。
- 11:30カランバカ駅前に集合
- カストラキの街のおしゃれなカフェでランチ
- アナパフサス修道院
- 大メテオロン修道院
- 展望台
- 聖ステファノス修道院
- 16:20カランバカの街で解散
上記の3つの修道院しか中に入っていませんが、6つの修道院すべて外から見られるように毎回停車して説明してくれました。展望箇所もいくつか停まってくれます。
このツアーのメリットは、
- 6つの修道院を見られる
- 3つの修道院には中にも入ることができる
- メテオラを見渡す展望台や、修道院がよく見えるスポットに停まってくれる
- 電車の到着に合わせてツアーが開始
- 帰りの電車に間に合うようにツアー時間が設定されている
- 修道院の説明はもちろんのこと、崖にある監獄などの説明もある
修道院やメテオラの景色を楽しむことができ、電車の時間も考慮された設計で、バランスの良いツアーでした。
デメリットをあげるなら、
- 中に入る修道院を選べない
- 電車が遅延した場合、ツアーの開始時間が遅れるらしい(口コミより)
電車が遅延するとツアーの開始が遅れ、終わり時間に変更はないようです(帰りの電車に乗れるようにするため)。電車でアクセスするなら、電車が遅延しても置いていかれないので安心ですが、前泊していた場合は単純にツアーの時間が減ってしまうのがデメリットになりますね。
この修道院に行きたい!といった強いこだわりがなければ、全般的にメテオラを満喫できるツアーがおすすめです。
サンセットツアー
また、私は宿泊するつもりだったので夕方が暇になるということもあり、以下のサンセットツアーにも参加しました。
メテオラの修道院群を一望できる展望台があるのですが、ちょうど夕日が沈んでいく方角でもあるので、サンセットが絶景になります!
メテオラに夕方に滞在するならぜひ見ておきたい景色ですね。
サンセットまでは時間があるので、他の修道院を見たり教会に行ったりもします。時間的に修道院は閉まっているものも多いため、教会や周辺施設の解説が多いと感じました。昼間にメテオラのツアーに参加した身としては、内容がかぶらなくて楽しかったです。
サンセットの時間はバスが無いので、個人で行くなら徒歩かタクシーでアクセスすることになります。タクシーが1時間20€なので、30€のサンセットツアーはアリだと感じました。
② すべて徒歩で観光
体力があれば、すべて徒歩で観光することもできます。徒歩ルートは以下のサイトで紹介されています。
総距離は16kmとのこと。修道院間の道はコンクリートで整備されていて、車通りも多くなく、歩きやすいです。ほとんどの場所で電波が届くので、Google Mapsで現在地を確認しながら歩けます。
ただし、メテオラ修道院群ーカランバカ間は山道になっています(google mapsにある①の左側の道)。地面がガタガタで距離以上に体力を消耗するので、覚悟しておいてください。
山道は基本的に道が作られていて迷うことはないと思います。道が分かりにくいところには写真にあるように赤色の看板がつけられているので、目印にして進みましょう。
ちなみに、徒歩ルートでメテオラを回るときに迷うのは、
- ルサヌー修道院へのアクセス
- アギア・トリアダ修道院から山道へ入るところ
の2か所だと思います。その他は広い道が整備されているので、GoogleMapsの通りに進めば迷わないでしょう。
ルサヌー修道院へのアクセスは、上に載せた地図によると①道路側からアクセスするルート、②修道院から東にのびる道からアクセスするルートの2種類。これはどちらのルートから行っても修道院入口に辿り着けます。上記のGoogle Mapsのように往復せずに通り抜ける方が効率がよくておすすめです。
アギア・トリアダ修道院から山道へ入るところには、看板が立てられています。アギア・トリアダ修道院は坂を下った後に階段を登っていくようになっているのですが、看板があるのは坂と階段の間です。
一応徒歩で全ての修道院を回ることはできますが、相当体力に自信がないと厳しいと感じました。各修道院の入口に到達するにも、150~300段の階段を上る必要があります。
③ バス+徒歩で観光
全て徒歩で回るにはかなりの体力が必要です。一方、バスなどで修道院まで登った後、徒歩で修道院を観光して下ってくるのであれば、現実的に観光できると感じました。実際に私自身、2日目はバス+徒歩のルートで観光しました。
メテオラ修道院にアクセスするバスの情報は「BUS TO METEORA」でチェックできます。
- カランバカとカストラキの街中にあるいくつかのバス停から乗車可能
- 全ての修道院に停車する
- 9:00、12:30、14:30に出発する3本のみ
- 切符は運転手から直接購入(1.6€)
バス停には青色の看板が立っています。
私は以下の場所にあるバス停から乗車しました。
もしバス停の場所が分からなければ街中の人に聞いてみましょう。カランバカの街にはメテオラ観光関係者が多いので、観光に詳しいです。私はホテルの人に詳しく教えてもらいました。
運転手から購入する切符は現金のみなので、ユーロコインを用意しておきましょう。
目的の修道院でバスを降りたら徒歩での観光スタートです。参考までに私が歩いたルートと内容を紹介すると、
- 9時のバスに乗車
- 大メテオロン修道院でバスを下車
- 大メテオロン → ヴァルラーム → ルサヌー → アギア・トリアダ修道院の順に観光(4つ全て中まで入った)
- いくつかの展望台にも立ち寄った
- 14時半にカランバカの街に到着
- 合計歩数は20,000歩
カランバカへ戻る道が山道だったので、街につく頃にはへとへとになりました。私は旅行では毎回20,000~30,000歩くらい歩く健脚ですが、階段や山道ありの20,000歩は数日筋肉痛が続くほど…。
翌日に観光の予定がある人や、体力に自信がない人は、ツアーの方が良いと感じました。
ただ、徒歩ルートはツアーでは見られない角度からメテオラを見ることができます。
崖や自然を感じながらトレッキングするのも気持ちがよくて最高です!行きたい修道院が明確に決まっている人、自由にプランを組みたい人、体力に自信のある人は、徒歩で回るのをおすすめします。
④ タクシー+徒歩で観光
タクシーでメテオラまで登って、後は徒歩で観光するプランです。
カランバカからメテオラへ行くバスは、1日に3本しかありません。バスを利用するのが不安な方や、バスの時間に縛られたくない人はタクシーを利用しましょう。
私はタクシーを利用していませんが、カランバカの駅前にタクシーがたくさん停まっているわけではないようでした。
ホテルの人に呼んでもらうか、事前にオンラインで予約しておくとスムーズだと感じます。
⑤ タクシーをチャーター
タクシーをチャーターして、色々な修道院を回るという手もあります。1時間20€ですが、1~4人まで乗れるので人数が多いとお得になりますね。
ただ単に修道院に行くだけでなく、メテオラがよく見える展望台などにも立ち寄ってくれるとのこと。メテオラのタクシーはほぼ観光客しか使わないので、運転手はかなり観光に詳しいと思います。
行きたい修道院や展望台を自在に訪問したい人は、値段はかかりますが数時間タクシーをチャーターしても良いですね。
注意点:徒歩で行くなら事前準備を!
徒歩でメテオラを観光する場合は、トレッキングの準備をしっかりしましょう。
飲み物
飲み物の持参は必須です。必ずカランバカの街で水を用意して持っていきましょう。
いくつかの修道院の前には売店カーがあることも。飲み物、アイス、軽食、コーヒーなどを購入できます。
私が見た限りでは、大メテオロン、ヴァルラーム、聖ステファノス修道院の前にありました。その他の修道院や徒歩ルート上では飲み物を購入できる場所がないので注意してください。
服装
トレッキングできる動きやすい靴・服装で行きましょう。
女性が修道院に入るときはズボンでは入れないので、ロングスカートを履いていくか、入り口で巻きスカートを借りる必要があります。私はロングスカートを履いていきましたが、山道がハードで苦労しました。
また、夏場にトレッキングするなら帽子があると嬉しいです。修道院間のコンクリートの道は、影がほとんどありません。
ただし、展望台に行くときは帽子が吹き飛ばされないように注意してください。普通に立っているだけなら滑落する心配がないような展望台ですが、風で飛んでしまった帽子やスカーフを追いかけてうっかり滑落してしまうということはあり得ます。
メテオラ観光に関するFAQ
メテオラを観光するときの疑問点にお答えします。
- Qメテオラは日帰りで観光できますか?
- A
メテオラは日帰りで観光できます。日帰りするならツアーがおすすめです。
いずれのツアーも全ての修道院を見つつ、2~3個の修道院には中まで入れるので、メテオラを十分に満喫できる内容です。
体力がある人なら、慌ただしくなりますが以下のように徒歩で日帰り観光することもできます。
・朝一の電車でカランバカに到着
・カランバカからメテオラまでバス
・修道院を徒歩で観光 ▻徒歩ルートを見る
・バスまたは徒歩でカランバカまで戻る
・電車で帰るタクシーを使って効率的に日帰り観光するのも◎
・朝一の電車でカランバカに到着
・タクシーをチャーターして修道院を観光
・電車で帰る
- Q6つの修道院のうち、観光するならどこがおすすめ?
- A
大メテオロン修道院とヴァルラーム修道院がおすすめです。施設内が充実していて見ごたえがあり、外観も美しいです。
一番外観がいいのはアギア・トリアダ修道院。
階段がなくて簡単に中に入れるのは聖ステファノス修道院。
どの修道院も定休日があるので気をつけてくださいね。
- Qメテオラ周辺は英語は通じますか?
- A
メテオラやカランバカの街は観光が盛んなので、英語が通じることがほとんどです。
ただし公用語はギリシャ語なので、看板やメニューはギリシャ語で書かれていることも。Google翻訳アプリをスマホに入れておくと安心です。
まとめ
メテオラの観光方法をお伝えしました。
- メテオラを全般的に観光したいならツアーが王道
- 自分でプランを組みたい人は徒歩がおすすめ!ただし体力に注意
- 全て徒歩で回るのはハードなので、行きはバスorタクシーを使うと◎
- アテネ観光の1日をメテオラにあてて日帰り観光にすると、ギリシャ全般を満喫できる
ご自分の好みの観光方法に合わせて、プランを組んでみてくださいね。
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