スイスといえば山!大自然!その中でも特におすすめしたいのがマッターホルン!ツンと先のとがった形に、白い雪が美しく印象的な山です。
登山鉄道やロープウェー、ハイキングで色んな角度からマッターホルンを楽しむことができます。私自身、色々な方法で観光しましたが、
マッターホルンはどこから見てもため息が出るほど美しい!
と感じました。色々な国を観光してきましたが、トップレベルでおすすめしたい観光スポットのひとつです!
本記事には、マッターホルンを観光するおすすめの方法をまとめました。
- マッターホルンを観光する4つの展望台
- おすすめハイキングコース
- その他の楽しみ方…朝焼けやツェルマットの街など
私が見た絶景ポイントをすべてお伝えします!しっかりプランを練って、好みの方法でマッターホルンを観光してくださいね。
マッターホルンの4つの展望台
マッターホルンには4つの展望台があります。
- ゴルナーグラート展望台
- スネガ展望台
- ロートホルン展望台
- マッターホルン・グレッシャー・パラダイス
それぞれの展望台の位置は、以下の図を参考にしてください。
1. ゴルナーグラート展望台
ゴルナーグラート展望台は一番メジャーな展望台!ゴルナーグラート鉄道でアクセスできます。標高3,130mと高いですが、ツェルマットの街からたったの30分ほどで到着します。
特徴は以下の通り。
- マッターホルンの他に氷河も見られる
- ゴルナーグラート鉄道の車窓からの景色も絶景!
- 山頂にはレストラン、お土産ショップも
この赤いゴルナーグラート鉄道に乗って展望台に向かって行きます。
途中、林の隣を抜けていきます。写真がブレて見えにくいですがシカがいました!
どんどん鉄道で登り、雲よりも高いところを走っていきます。もこもこの雲で覆われた山が幻想的…!7時の始発に乗ったので、少しだけ朝焼けの赤い光が射しこんでいました。
雲の多い日だったので、マッターホルンは大半が雲に覆われていました…。スイス旅行は天気が命ですね。先端だけちらっと見えます。
ちなみに、展望台に向かうときはマッターホルンは右側の車窓に見えます。進行方向の右側の座席がおすすめ!とはいえ、右側にも左側にも次々と絶景が現れるので頻繁に移動して景色を眺めていました。
展望台のすぐ手前には湖も。エメラルドグリーンの美しい湖が山の風景にとっても映えますね!この湖はハイキングで行くのは難しそうだったので、車窓からが一番よく見えると思います。
そして展望台に到着。
マッターホルンの存在感がすごい!展望台からはマッターホルンの他にも山がたくさん見えますが、ツンと尖がったマッターホルンは特別に目を惹くんですよね。
他にも氷河を見ることができます。真っ白な氷河がまばゆくて美しい…!
展望台にはレストランやお土産ショップもあります。7時の始発で行くとどこも開店前だったので、レストランなどを楽しみたい場合は昼ごろに行きましょう。
帰りは行きと同じようにゴルナーグラート鉄道で戻れますが、以下のように一部ハイキングするのがおすすめ!
ローテンボーデン ⇒ リッフェルベルク:ハイキング
リッフェルベルク ⇒ ツェルマット:電車で移動
このハイキングコースでは、リッフェル湖に映る美しいマッターホルンを見ることができます。詳細はハイキングの章で説明しますね。
2. スネガ展望台
スネガ展望台は標高2,288mのところにあります。ツェルマットの街からケーブルカーでたったの3分!
お手軽にアクセスできるにも関わらず、稜線がくっきり見える美しい角度のマッターホルンを楽しめます。
スネガ展望台の近くにはLeisee湖があります。徒歩6分で着くので、足を運んでみてはいかがでしょう。
Leisee湖は入って遊ぶこともできます。水着を着て楽しんでいる人もいました。その他にも、滑り台やボート?のようなものもあります。
家族で行くなら、スネガ展望台に行ってマッターホルンを見ながら、Leisee湖で遊ぶのが楽しそうだと感じました。
3. ロートホルン展望台
標高3,103mにあるロートホルン展望台。
ツェルマット → スネガ → ブラウヘルト → ロートホルンと、ケーブルカーとロープウェーを2回乗り継いでアクセスできます。乗換は多いですが、合計20分で展望台に着きますよ。
ロートホルン展望台からのマッターホルンも稜線が美しく、見ごたえがあります。
4. マッターホルン・グレーシャー・パラダイス
マッターホルンの展望台の中で一番高いところにあるのが「マッターホルン・グレーシャー・パラダイス」。標高は3,883mで、富士山よりも高いです!
ロープウェーを2回乗り継いで展望台に辿り着きます。標高が高いぶん寒いので、防寒着を忘れずに。
マッターホルンのおすすめハイキングコース
マッターホルンは展望台からみるだけでも迫力がありますが、個人的にはハイキングがおすすめです。
- リッフェル湖のハイキング
- ブラウヘルト(スネガ周辺)のハイキング
- 1つの湖を巡るお手軽ハイキングコース
- 4つの湖を巡るハイキングコース
- 5つの湖を巡るしっかりハイキングコース
の4種類を紹介するので、体力や時間と相談してぜひ観光プランに組み込んでみてくださいね。
リッフェル湖のハイキング
マッターホルンのハイキングコースとして一番人気なのがリッフェル湖周辺のハイキング。
ローテンボーデン → リッフェルベルクを約1時間かけて歩くハイキングコースです。ゴルナーグラート展望台からの帰り道に以下のように組み込むのがおすすめ。
ローテンボーデン ⇒ リッフェルベルク:ハイキング
リッフェルベルク ⇒ ツェルマット:電車で移動
ハイキングコースは以下の通り。
ハイキングコースはしっかり整備されていて、ところどころ以下のような看板があるので迷うことはありません。道が分からなくなっても電波が届いているので、Google Mapsで現在地を確認しながら進みましょう。
一番の見どころはなんといってもリッフェル湖に映る逆さマッターホルン!
- 晴れてちゃんとマッターホルンが見えていること
- 風が吹かずに水面が落ち着いていること
という条件が揃えば、マッターホルンが水面に映り込んで逆さマッターホルンを見ることができます。私が行ったときは湖に葉っぱが浮かんでいてちょっと見えづらかったものの、マッターホルンの形が映り込んでいました。
満足してハイキングコースを進むと、さらにもう一つ湖が。
あれ・・・リッフェル湖よりもしっかりと映りこむ美しい逆さマッターホルン・・・!
逆さマッターホルンといえばリッフェル湖なんですが、さらに進んだところにある無名の小さい湖の方がきれいにみることができました。まさに絵になる美しさ!どちらの湖も楽しんでくださいね。
2つの湖を見た後は、マッターホルンの方向に延びるハイキングコースを進んでいきます。
目前にはずっとマッターホルン
ひらけた大自然の景色
歩きやすい道…
どこをみても絶景で最高の気分でした!一番人気のハイキングコースであるのも納得です。ゴルナーグラート展望台に行く人は、ぜひ帰り道に組み込んでみてくださいね。
ブラウヘルトからのハイキング
ブラウヘルト~スネガの間には湖がたくさんあります。ハイキング用の道が整備されていて、自分でコースを組めるようになっているのですが、実際に歩いてみた経験を踏まえて
- 1つの湖を巡るお手軽ハイキングコース
- 4つの湖を巡るハイキングコース
- 5つの湖を巡るしっかりハイキングコース
の3種類を紹介します。
私は5つの湖を巡るつもりだったのが、道を間違えて4つの湖を巡るハイキングコースを歩くことになってしまいました。ただリッフェル湖のハイキングの後に行ったので、リッフェル湖のハイキング+5つの湖を巡るハイキングを1日でするのは体力的に無理だったかも、と感じます。
体力と相談しつつ、どのルートで楽しむのかプランを組んでみてくださいね。
お手軽に絶景を楽しめるハイキングコース
ブラウヘルト → シュテリー湖 → レストラン「フルーアルプ」と歩いて、同じ道を往復するハイキングコースです。ブラウヘルト~スネガ間には5つ湖がありますが、シュテリー湖が一番大きくて王道だと感じたので、どれか1つ選べと言われたらシュテリー湖をおすすめします。
ハイキングは往復で1時間、レストランでの休憩が1時間で、合計2時間くらいを想定しておきましょう。
ハイキングコースはこちら。
スネガからロープウェーで1つ移動したブラウヘルトからハイキング開始です!ブラウヘルトにはカフェがあり、ミュージシャンが演奏していました。
10分くらい歩くとシュテリー湖が現れます。大きく、水のきれいな湖でした。
犬も大喜びで水遊び!
ヨーロッパはイベントに犬を連れてくることが多いのですが、スイスのハイキングにも犬を連れている人がたくさんいました。
さらに進むと、レストラン「フルーアルプ」が現れます。
マッターホルンを眺めながら食事できる、贅沢なレストランです。
スイスの郷土料理であるレシュティがおいしかったのでおすすめ!細いポテトでできたポテトパンケーキで、カリカリさくさくでした。
レシュティにはサラダバーもついていました。スイスの郷土料理はレシュティ、チーズフォンデュ、ラクレットなど野菜不足になりやすいので、サラダ食べ放題はうれしいですね。
フルーアルプで休憩した後は、同じ道をたどってブラウヘルトに戻って終了です。
4つの湖をみるハイキングコース
ブラウヘルト→スネガまでハイキングしつつ、シュテリー湖(stellisee)、グリンジー湖(Grindjisee)、モシェ湖(Mosjesee)、ライ湖(Leisee)の4つの湖をみるハイキングコースです。
シュテリー湖とライ湖はそばまで立ち寄り、グリンジー湖とモシェ湖は上から眺めることになります。
ハイキング自体は1時間半~2時間ほど。フルーアルプで休憩するなら3時間弱と考えておきましょう。
先ほど紹介したシュテリー湖、フルーアルプを満喫した後、フルーアルプからスネガまでマッターホルンに向かって歩いていく形になります。これがもう
ため息が出るほどの絶景
でした。
まるで天国のよう。
ゴルナーグラートからはマッターホルンを正面からみることになり、スネガからは斜めからみることになります。個人的にはスネガで斜めからみるマッターホルンは稜線が美しく、絵になると感じました。
ただし、このハイキングコースではグリンジー湖は上から見るだけになります。
下まで降りて見た方がもちろん綺麗です!グリンジー湖をすぐそばで見たい人は、5つの湖を巡るハイキングコースを選びましょう。
さらに進むと、エメラルドグリーンが美しいモシェ湖が!こちらも上から見るだけです。
最後はライ湖。スネガのすぐそばにある湖で、水に入って遊べる湖でもあります。水着を着た人たちが水遊びしていました。
最後にスネガ駅まで歩いて終了です。
5つの湖をまわるしっかりハイキングコース
ブラウヘルト→スネガまで、5つの湖に立ち寄ってハイキングするコースです。
シュテリー湖(stellisee)、グリンジー湖(Grindjisee)、グリュンゼー(Grunsee)、モシェ湖(Mosjesee)、ライ湖(Leisee)のすぐそばまで行ける満足度の高いハイキングコースです。ただし、アップダウンが多く距離も長いので体力が必要なので注意してください。
4つの湖を巡るハイキングコースでは全く見ることができなかったグリュンゼーまで行くことができます。
上からしか見ることができなかったモシェ湖も!エメラルドグリーンが鮮やかです。
この後はライ湖を通ってスネガに戻ります。
5つの湖を巡るハイキングコースは距離が長い上、アップダウンがあるのでしっかりハイキングの装備をして臨みましょう!
ハイキングをするときの注意点
いずれのハイキングコースも整備されていて歩きやすいです。電波も通じるので、要所でGoogle Mapsを確認すれば道に迷うことはなさそうだと感じました。
ただし、日陰はなくアップダウンもあるので、ハイキング用の装備は必要です。
- 帽子
- 日焼け止め
- 飲料水、軽食
は用意しておきましょう。私は朝に日焼け止めを塗ったものの塗り直しをしなかったので、見事に鼻の頭だけ真っ赤に日焼けしました。標高が高いこともあって涼しいので油断しましたが、紫外線は強いです…。
鼻先までちゃんと隠れる帽子がおすすめです。風が吹くこともあるので、ヒモつきだとより便利だと感じました。
つばの広い帽子を持っていなくても、何かしらの帽子は持っていくようにしましょう。体感温度が全然違います。
できるなら、日焼け止めは2時間おきくらいに塗り直すのがベストです。ただ、鏡を見ながら日焼け止めを塗る時間を確保できないことも。鉄道やロープウェーの中でサッと塗り直しができるスプレータイプを持っておくと便利です。
この日焼け止めは75 mLなので、国際線でも機内持ち込みできます。ただし機内に持ち込むときは、スプレーのキャップが付いていること、ジッパー付きの透明のプラスチック袋にいれること(袋のサイズは縦横の合計が40cm以下、容量1L以下)のルールを守ってくださいね。
体力に自信がないけれど、しっかりハイキングしたい!という方には、登山靴をおすすめします。登山靴は底がしっかりしているので、ガタガタの地面を歩いても体力の消耗が少ないです。
また、トレッキングポールを使うと、足だけでなく手の力も使えるので楽になります。スイスのハイキングではトレッキングポールを使っている人がたくさんいました。
その他の楽しみ方
朝焼けが綺麗
マッターホルンが朝焼けを受けると、先端が赤く色づきます。
一部だけ色づくのが面白いですよね。時間帯が合えばぜひ見たいところ!ツェルマットの街からでも見ることができます。
「日本人橋」と呼ばれる橋の上から見るのが、王道の朝焼け観光スポットです。
この橋周辺の川沿いならだいたいマッターホルンを見ることができます。
マッターホルン&夜景もおすすめ
マッターホルンとツェルマットの街の夜景もなかなか綺麗でおすすめです!
私は日の出前に観に行きましたが、夕暮れ後でも同じように観ることができるそうです。この写真は日の出の30分~45分前に撮りました。日の出前を狙うなら参考にしてください。
マッターホルンとツェルマットの街の風景は、以下の展望スポットから見ることができます。
ツェルマットの街並みもかわいい!
ツェルマットは、マッターホルン観光の拠点となる街です。
ロッジのような雰囲気の宿泊施設が多く、キャンプっぽくて気分が上がります。また、夏だからなのかベランダに鮮やかな花が飾られていてかわいいのです!
街中お花が飾られていたり、スイスの国旗があらゆる場所に掲げられていて、華やかな街でした。マッターホルン観光の際はツェルマットの街並みも楽しんでみてくださいね。
雨の日は博物館&食を楽しむ
雨の日はマッターホルンをはじめとして山々が全く見えないので、残念ながら観光ができません。どの方角にマッターホルンがあるのか分からないほど霧で真っ白でした…。
運悪く雨~くもりになってしまった場合は、
- マッターホルン博物館を観光する
- レストランでスイス郷土料理を楽しむ
などで、晴れの日に当たるまで待ちましょう。
マッターホルン博物館では、マッターホルンに初めて登頂した物語や、山々の生活について知ることができます。下山時に7人中4人が滑落死してしまった初めての登頂物語は、知っておいて損はないと感じました。
また、ツェルマットにはスイスの郷土料理を楽しめるレストランがたくさんあります。特におすすめなのは「Whymper-Stube」というレストラン。
11時~23時まで開店しているので、時間に関係なく入りやすいお店です。店内もおしゃれ!
私はスイスの王道郷土料理、チーズフォンデュを頼みました。1人前でも注文できるのが嬉しいポイント。
”ホームメイド”のチーズフォンデュを頼むと、あまい梨が付いてきました。聞いたところ、これもチーズにディップして食べるとのこと。
これが意外とおいしかったです!
パン、じゃがいも、どれもチーズにディップして食べるので味が濃くなりがちなのですが、梨のチーズフォンデュはさっぱりしてみずみずしい!パクパク食べてしまい、たくさんあったチーズが一瞬でなくなりました。
ラクレットも美味しいと評判のお店のようです。
チーズフォンデュとお水を頼んで36.5フラン。物価の高いスイスでは良心的な値段でおすすめです。
ツェルマット駅のロッカー
ツェルマット駅にはロッカーがあります。ホテルが荷物を預かってくれない場合は、こちらを利用しましょう。
- 現金のみのロッカー(4フラン~)
- カード払いできるロッカー(12フラン~)
の2種類ありました。カード払いできるロッカーはサイズが大きく、値段も高くなるので注意してください。現金のみのロッカーではフランだけでなくユーロでの支払いもできるようでした。
ロッカーの周辺に両替機はなかったので、お店で買い物するなどしてコインを用意しておきましょう。
まとめ
以上、マッターホルンを楽しむ方法をお伝えしました。
- 4つの展望台がある
- ハイキングコースもおすすめ!
- ゴルナーグラート展望台とリッフェル湖のハイキングのセットが王道
- ブラウヘルト→スネガのハイキングはコースを色々組める
色々な楽しみ方ができるので、事前によくプランを考えてみてくださいね。
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