観光スポットとして人気のスペイン!マドリードはバルセロナほど観光地化されていませんが、ピカソの「ゲルニカ」がある美術館や、スペインの歴代王家が住んでいた王宮、シーズンが合えば闘牛を観られることも!
個人手配で旅行する人は「何日あれば観光できるの?」「どうやってプランを決めよう…」と感じますよね。本記事では、個人旅行のプランを決めるのに役立つ必要日数やモデルコースを紹介します。
そのほか有名な観光スポットの所要時間や場所、ホテルのエリアの選び方なども紹介するので、理想的なマドリード観光のプランを決めてくださいね。
▼ スペイン旅行前に知りたいこと ▼
マドリードの主要な観光スポットの特徴・所要時間・定休日
モデルコースを組む前に知っておきたいのが観光スポット!マドリードの主要な観光スポットと見どころ、所要時間、定休の曜日を一覧にまとめました。行きたい観光スポットをピックアップしてみてくださいね。うっかり定休日に行く予定を組んでしまった、とならないよう注意してください。
これらの観光スポットをマップに示すと以下のようになります。自分でプランを組むときは、立地が近い観光スポットを効率よく回るようにすると◎
マドリード観光の必要日数
マドリード観光に必要な日数は
観光スポットはそれほど多くないので、主要な観光スポットを巡るだけであれば2日でOKです。
個人的には3日間滞在してマドリードを楽しみつつ、マドリードから日帰りで行けるトレドにも行くのがおすすめ!
トレドは中世の美しい街並みが残っていて、街自体が世界遺産に登録されています。街の中心にはゴシック建築のトレド大聖堂があり、内部にはスペインの有名画家のエル・グレコやゴヤの作品も!アルカサル(トレド城塞)で歴史に浸るのも◎

マドリード周辺にあるトレド、セゴビア、アビラを1日で回れる人気ツアーも要チェックです!接合剤を使わずに花崗岩を積み上げて作った水道橋は、2000年もの間崩れずに形を保っているそうです。トレド、セゴビア、アビラのいずれも街自体が世界遺産なので、歩いているだけで中世に戻ったようなワクワク感を楽しめます。

マドリード観光の3日間モデルコース
私がおすすめする3日間のモデルコースを紹介します。マドリードの観光スポットはもちろん、食事やフラメンコ、ショッピングまで網羅したモデルコースです!
モデルコース1日目
10:00-12:00 王宮
最初は壮大なスケールを誇る「マドリード王宮」からスタート!歴代のスペインの王家が実際に住んでいた王宮です。ヨーロッパ最大級の王宮は600以上の部屋があり、歴史的な家具や芸術作品が展示されています。特に、広間やトロネオ(玉座の間)の豪華な装飾は圧巻!また、時間が合えば衛兵交代式を見ることもできます。

12:00-13:00 アルムデナ大聖堂
マドリードの歴史と信仰の象徴である「アルムデナ大聖堂」。王宮のすぐ隣にあるので、セットで観光するのがおすすめ◎ 外観も美しいですが、中は天井に美しいフレスコ画が広がっています。ゴシックとネオクラシックが融合するこの大聖堂とのこと。ステンドグラス越しに差し込む光が神秘的でとってもきれいです!教会の展望台からは、マドリードの市街地を一望できますよ。

13:00-14:00 サン・ミゲル市場でランチ
お昼は「サン・ミゲル市場」で地元の食文化を楽しみましょう!活気ある市場には、色とりどりの新鮮な食材や、スペイン名物のタパスが並んでいてワクワクします。イベリコハムやパエリア、新鮮なシーフードタパス、ちょっとずつつまみながら食べ歩きするのがとっても楽しいです◎ 市場のエネルギッシュな雰囲気も魅力の一つで、食事を楽しむだけでなく、地元の文化に触れることができます。

14:00-16:00 プエルタ・デル・ソルとプレシアドス通りでショッピング
午後は「プエルタ・デル・ソル」から散策をスタート。マドリードの中心地であり、象徴的な「クマとイチゴの木」の像があります。プエルタ・デル・ソルからプレシアドス通りを歩いてショッピングタイム!最新のファッションブランドや雑貨店が集まっていて、観光の合間にお土産やトレンドアイテムを購入するのに最適です。

16:00-17:00 マヨール広場
「マヨール広場」は、スペインらしい赤レンガの建物に囲まれた広場で、歴史的な背景を持つ場所です。ここにはテラス付きのカフェやレストランが多いので、カフェで一息つきながらマヨール広場を眺めてゆったりしましょう。ときにはストリートパフォーマーがパフォーマンスしていることもありますよ!

17:00-18:00 フラメンコ
1日目の最後は情熱的なフラメンコショー。ギターの音色、力強い歌声、そしてダンサーの華麗なステップが一体となったパフォーマンスはワクワクします!スペイン旅行に来たなら一度は観ておきたいショーです。

モデルコース2日目
9:00-20:00 トレド・セゴビアの日帰りツアー
2日目は中世のロマンあふれるトレドと、白雪姫の城のモデルとも言われるセゴビアを巡る1日ツアーへ参加します。スペインの歴史、街並み、グルメがぎゅっと詰まった最高の旅になります!
まずばスペインの古都トレドに向かいます。「もし1日しかスペインにいられないのなら、迷わずトレドへ行け」という格言があるほど魅力的なトレド!中世にタイムスリップしたかのような街並みや、圧倒的なスケールを誇るゴシック建築のトレド大聖堂、丘の上から街を見下ろすアルカサルの絶景!タホ川沿いの風景も美しく、写真好きにはたまらないスポットが満載です。

次に向かうのは、まるで物語の世界のようなセゴビア。ローマ時代の傑作水道橋は、接着剤なしで建てられた驚異の建築!そして、ディズニー映画のようなアルカサル(セゴビア城)は、尖塔が美しくそびえ、まさにおとぎ話の世界。さらに、ゴシック様式の大聖堂の壮麗な姿は必見。

それぞれの都市ではグルメを楽しむのも◎ トレドでは伝統的な「マサパン(アーモンド菓子)」、セゴビアでは名物「コチニーリョ・アサード(子豚の丸焼き)」を食べてみましょう。
電車などで個人手配で行くこともできますが、1日で安心して効率よく回るならツアーがオススメです。
モデルコース3日目
10:00-12:00 ソフィア王妃芸術センター
「ソフィア王妃芸術センター」は、スペインの近代アートを展示する美術館です。ピカソの「ゲルニカ」は圧巻の一言で、戦争の悲劇と平和への願いが込められたこの作品の前で立ち尽くす観光客も少なくありません。他にも、ダリやミロの作品など、20世紀を代表する芸術家たちの作品が楽しめます。現代アートファンはもちろんのこと、初心者にも分かりやすい展示内容が魅力です。
12:00-13:00 ランチ
この日のお昼もスペイン料理を楽しみましょう。地元のレストランでガスパチョやスペイン風オムレツ、タパス、パエリアを試してみてください。

13:00-15:00 プラド美術館
「プラド美術館」は、スペインの芸術品を多く展示する美術館です。ゴヤ、ベラスケス、エル・グレコといった巨匠の作品が数多く展示されています。特に、ベラスケスの「ラス・メニーナス」は、その緻密さとユニークな視点で世界的に知られる傑作です。美術館全体がアートファンにとっての夢のような空間です。

15:00-16:00 レティーロ広場
午後のひとときは、広大な「レティーロ公園」でリラックスを。美しい池でボート遊びを楽しんだり、緑の中をゆっくり散策したりする時間は、都会の喧騒を忘れさせてくれます。また、公園内のクリスタル宮殿は、写真好きにはたまらないスポットです。

19:00-21:00 ラス・ベンタス闘牛場で闘牛鑑賞(シーズン中のみ)
夜のフィナーレは「闘牛鑑賞」で決まり。スペインの伝統と文化が詰まったこのイベントは、見るものを圧倒する力強さとドラマチックな瞬間で溢れています。観客の歓声と熱気の中で感じる非日常の体験は、一生の思い出となることでしょう。

モデルコースの地図
紹介した3日間モデルコースの場所をグーグルマップに示しました。旅行するときに参考にしてください。
1日目の観光スポット:青色の丸
2日目の観光スポット:赤色の丸
3日目の観光スポット:緑色の丸
マドリードから日帰りで行ける周辺の観光スポット
マドリードに3日以上滞在する人は、近隣の都市にも足を運んでみましょう。マドリードから日帰りで行ける周辺の観光スポットをまとめました。
また、マドリードから電車で3時間で行けるバルセロナに移動するのも◎ サグラダファミリアをはじめとするガウディ建築や数々の建築物がとっても魅力的!観光でスペインに来たなら必ず行くべき都市です。バルセロナのモデルコースの記事も紹介しているので参考にしてください。
マドリードのおすすめの宿泊エリア
海外旅行で失敗したくないのがホテル選び!いろんな国に海外旅行しましたが、ホテル選びに失敗して
- 夜にホームレスが多いエリアにホテルを取ってしまい帰るのが怖い…
- 電車の駅や観光スポットから遠くて不便
- シャワーでトイレの床が水浸しに…
といった経験をしたことがあります。
マドリードを旅行するときにおすすめの宿泊エリアをまとめたので、治安やアクセスを参考にしつつホテルを探してみてくださいね。
エリア名 | おすすめ度 | 特徴 | 治安の良さ | ホテルの平均価格 (2名1室1泊) |
---|---|---|---|---|
プエルタ・デル・ソル![]() | ★★★★★ | 一番オススメのエリア! マドリードの中心地で、主要観光スポットが 徒歩圏内。ショップやレストランが豊富。 | 観光客が多くスリが発生 しやすいですが、警察の 巡回があり比較的安全です。 | 約20,000~30,000円 |
アトーチャ駅周辺![]() | ★★★★★ | バルセロナから到着する駅はここ! 美術館巡りに便利(プラド美術館、ソフィア 王妃芸術センターなど)。鉄道利用にも最適。 | 観光客が多くスリが発生 しやすいですが、日中は 比較的安全です。 | 約18,000~25,000円 |
グラン・ビア通り![]() | ★★★★☆ | 高級ホテルやショッピングストリートが多い エリア。夜景も楽しめます。 | 人通りが多く比較的安全 ですが、観光客を狙った 軽犯罪に注意。 | 約25,000~35,000円 |
サラマンカ地区![]() | ★★★★☆ | 高級住宅街で、静かで落ち着いた雰囲気。 高級ブティックやレストランが充実しています。 | 治安が非常に良く、夜間 の一人歩きも比較的安心 です。 | 約30,000~50,000円 |
それぞれのエリアをマップに示しました。
赤のエリア:プエルタ・デル・ソル
青のエリア:アトーチャ駅周辺
緑のエリア:グラン・ビア
黄色のエリア:サラマンカ地区
一番おすすめなのはプエルタ・デル・ソル!観光の中心地で、マドリード王宮やサンミゲル市場が徒歩圏内にあります。レストランやカフェ、ショッピングできるお店も多く、街を歩いているだけで楽しいです◎ いいホテルは早く予約が埋まってしまうので、早めに予約しておきましょう。
マドリード観光の注意点
スリが多いので注意

スペインはスリが非常に多いです!組織的かつプロのスリ集団が多く、まるで手品のように盗まれてしまいます。
スリの手口としては、
- スリ集団に囲まれて荷物を奪われる
- リュックのチャックを開けて盗まれる
- 警察のフリをしてクレジットカードの番号を聞き出される
- 貴重品の上に新聞などを置き、貴重品ごと持っていかれる
- 荷物ごと電車から引きずり降ろされる
- 手に持っているスマートフォンをひったくられる
- ケチャップをかけれられて、気を取られているうちに荷物を取られる
などがあります。
怖いのは、荷物ごと電車から引きずり降ろされたとしても周りの人は助けてくれないということ。現地に住んでいる人は、プロのスリ集団を相手に戦うとタダでは済まないと分かっているからです。刃物をちらつかされるといった事例も。
そもそもスリの標的にならないような装備をしましょう。貴重品は服の下に隠せるセキュリティーポーチなどに入れておくのがおすすめです。スキミング防止機能もついているので、クレジットカード情報を鞄の上から抜かれることも防げます。
スマートフォンのひったくりも多いです。電車の出入り口付近でスマホ操作をしていたら、発車直前にひったくられ、犯人は閉まる扉の向こう側へ行ってしまったという事例もあります。
ネックストラップなどで対策するのがおすすめです。
リュックサックを使うなら、チャック部分に鍵をつけるようにしましょう。気づいたらリュックの口をあけられていて盗まれたというのは非常によくある手口です。
私自身、ベルギーでリュックのチャックを開けられたことがあります。貴重品を入れたところのチャックには南京錠をつけていたので、何も入っていないところのチャックを開けられただけで済みました。鍵をかけていてよかった…と心から思いました。
ホテルに荷物を預かってもらうときにも、南京錠などで中を開けられないようにしておくと安心です。
事前に犯罪事例を知っておくのも有効です。最新の事例は外務省のサイトにのっているので、ぜひ旅行前にチェックしてくださいね。
人気の観光スポットは必ず予約を!
人気の観光スポットは当日券だと1~2時間並ぶことがあります。最悪、当日券の売り切れで入場できないことも。
高額な飛行機チケットやホテル代を使ってせっかく来たのに、観光スポットに1~2時間も並ぶなんてもったいないです!必ず事前予約をしておきましょう。
GetYourGuideなら24時間前までキャンセル無料のチケットも多いので、一旦仮押さえしておくのも◎
レストランのディナータイムが遅い
スペインは食事の時間が遅めです。
昼食は13時~15時
夕食は20時以降
という人が多いため、レストランが17時や18時に開店していない!ということがあります。もちろんランチやディナーに関わらずずっと営業しているレストランもありますが、19時〜20時開店のレストランも多いので、目的のレストランがある人は事前に開店時間をチェックしておくと◎
まとめ
以上、マドリード観光に役立つ情報を紹介しました。
- マドリードの主要な観光スポットの所要時間と定休日:一覧はこちら
- マドリード観光の必要日数:主要な観光スポットを巡るだけなら2日、周辺の観光スポットにも行くなら3日
- マドリード観光の3日間モデルコース
1日目:王宮→アルムデナ大聖堂→サン・ミゲル市場→プエルタ・デル・ソル&プレシアドス通り→マヨール広場→フラメンコ
2日目:トレド&セゴビアの日帰りツアー
3日目:ソフィア王妃芸術センター→プラド美術館→レティーロ広場→ラス・ベンタス闘牛場で闘牛鑑賞(シーズン中のみ) - マドリードから行ける周辺の観光スポット:一覧はこちら
- マドリードのおすすめ宿泊エリア:プエルタ・デル・ソル周辺がおすすめ!
- マドリード観光の注意点:スリに注意!、人気の観光スポットは必ず予約を、レストランのディナータイムが遅い
マドリードを心ゆくまで楽しんでくださいね!
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