ヨーロッパ旅行を格安にするなら、ぜひおすすめしたいのがFlixBus!
日本でいう高速バスで、なんといっても安いことが特徴です。その他にも、Wi-Fi・トイレ・コンセント付き、座席が広いなどの特徴があり、日本の高速バスよりも快適に利用できます。
私自身オランダに住んでいて、ヨーロッパ諸国に行く際に頻繁に利用しました。実際に利用した経験を踏まえて、本記事には以下の内容をまとめています。
- FlixBusの使い方(予約方法、キャンセル、乗り方)
- メリットと注意点
- FlixBusと電車を比較
ヨーロッパ周遊旅行をする人、ヨーロッパに住んでいて交通費を抑えたい人はぜひ利用してみてくださいね。
FlixBusとは?
FlixBusはヨーロッパを中心に展開している格安高速バス。36の国に2500以上の停留所を設けていて、ヨーロッパのほとんどがカバーされています。
出典元:フリックスバス公式サイト
公式サイト上のマップで拡大するともっとたくさん停留所があるので、チェックしてみてくださいね。
鮮やかなグリーンの車体が特徴です。
FlixBusの使い方
FlixBusは日本の高速バスと同じように、ウェブ上でチケット購入 → 当日乗り場でチケットを見せてバスに乗る、という流れで利用できます。
ウェブ版もアプリ版もあります。個人的にはアプリを利用して購入するのがおすすめ。購入後に自動的にアプリにQRコードが保存され、当日それを提示するだけでスムーズに乗車できるからです。
バスの検索&予約方法
ウェブ版よりもアプリ版の方が利便性が高いので、バスの検索⇒チケット購入まで全てアプリ版での方法を解説しますね。
① まず、Flixbusのアプリをダウンロード。
② 出発地&行き先、日にち、人数を入力し、SEARCHをタップ。
③ 検索結果が表示されます。以下の二点は必ずチェックしてください!
- 同じ街でも違う乗り場がある
- transferと書いてるのは乗り換えがある
それぞれのバスは、タップすると詳細情報をチェックできます。発着時間、乗換情報、金額、バス停の地図を確認しておきましょう。iのアイコンをタップするとバス停の地図を表示できます。中心地からかなり離れたバス停もあるので、必ずチェックしておいてください。
④ 利用するバスを決めたら、SELECT THIS TRIPをタップして購入に移ります。
1. 氏名を入力。
2. 座席は指定してもしなくてもOKです。
3. 荷物は手荷物(7kg, 42×30×18cm)と大きい荷物(20kg, 80×50×30cm)の2つまでなら無料です。追加する場合は入力しましょう。
4. 支払い方法を選択。
5. 予約するバスを最終確認。プライバシーポリシーにチェック。PAY SECURELY NOWをタップして支払いへ。
支払はクレジットカードの他、Google payとPayPalが使えます。日本のクレジットカードは時々はじかれることがありますが、その時はPayPal経由で支払うとうまくいくことがあります。
・クレジットカードの支払いがはじかれたらPayPalも試すと◎
・時々支払いがうまくいかずエラーが返ってくることも。エラーでも購入完了のメールが届いて購入できていることがあるので、エラーが出たときは何度も購入しないよう、メールの受信を少し待ってみて下さい。
※海外でクレジットカードを使うなら、海外利用ではじかれず手数料も安いWISEデビットカードがおすすめ!私は海外旅行中はこれしか使わないくらい、便利でお得なカードです。
⑤ 支払いが完了すると、以下のように表示されます。SEE TICKETSをタップ。
⑥ Flixbusのアプリ上にチケットが保管されます。当日はこのQRコードを運転手に提示すればOK。TRIP DETAILSをタップするとバス停の位置、時刻、乗換情報などの詳細を表示できます。
キャンセル・変更の方法
予約を変更またはキャンセルするときは、アプリに登録されているチケットから行いましょう。
チケットをタップすると「Change Reservation」の項目があります。ここから「Change Departure Date/Time(日時変更)」または「Cancel trip(キャンセル)」を選択しましょう。
出発予定日から30日を切ると、キャンセル料がかかります。
30日前:0€
14~29日前:1€
3~13日前:5€
3日前:7€
変更後のバスの日時によって予約変更料金が異なります。
差額はバウチャーで返金されます。バウチャーの有効期限は12ヵ月なので注意してください。
バスの乗り方
アプリ上のチケットをタップするとバス乗り場の地図を確認できます。出発時間に間に合うように向かいましょう。
バスに乗るときはアプリ上のQRコードを提示すればOKです。国をまたぐ場合はパスポートの提示も求められます。
また、コロナ中はワクチンパスポートを提示することも。国によっては入国時にワクチンパスポートの他に陰性検査や書類の提出を求められる場合があります。Re-open EUというサイトで各国の入国時の条件をチェックできるので、出発前に必ず把握しておきましょう。
バスは途中停車するので、google mapで現在地を確認しながら到着時間と照らし合わせて、目的の場所で下車しましょう。
FlixBusのメリット6つ
とにかく安い!
FlixBusはとにかく安いことが最大の特徴です。
例えば、オランダのアムステルダムからフランスのパリへ行く場合、
電車:64~135€
どちらも予約時期や時間帯によって値段が大きく変わるので単純に比較できませんが、今から1ヵ月後の予約を取る場合は上記の値段になりました。
基本的にはFlixBusの方が圧倒的に安くなると考えておいて間違いないでしょう。
思ったよりも時間が正確
私が実際にFlixBusを使った感想としては、思ったよりも時間が正確で驚きました。
ヨーロッパの電車や市バスは高確率で遅延や運休があります。一方、FlixBusは私が使った限りでは最大30分遅れくらいでした。
※2022年12月追記:2時間遅れに遭遇しました!8時間の長距離移動で、乗車時は遅れていませんでしたが、到着する頃には2時間もの遅れが。長距離バスの後半になるなら、遅れることは覚悟が必要かもしれません。
また、Flixbusが予定時間よりも遅れる場合はアプリ上の到着時間が以下のように修正されます。
情報の更新時間がLast updateとして表示されるのも安心できます。時々、アプリ上の時刻は変わらずにメールやSMSで遅延連絡が来ることも。登録したメールや電話番号のショートメールをチェックできるようにしておきましょう。
トイレ・Wi-Fi・コンセント付き
FlixBusにはトイレやWi-Fi、コンセントがついています。
Wi-Fi
FlixBusのWi-Fiはあるものの、かなり遅いのであまり当てにしない方が良いと感じました。動画を視聴できるレベルではないので、見たいものがあれば予めダウンロードしておくことをおすすめします。
コンセント
コンセントは、
- USBポートだけ
- タイプCのコンセントだけ
- USBポートとタイプCのコンセントのどちらもある
の3パターンを見かけたことがあります。USBポートはあると思っていてタイプCプラグを預け荷物に入れてしまったことがあるので、いずれのケースにも対応できるようにしておくと◎
コンセントは窓際に設置されていることが多いため、窓際に別の人が座っていると使いにくいです。たまに2つのシートの真ん中に設置されていることもあります。
また、コンセントがあるバスのはずなのになかったことも。あまり当てにしすぎず、使えればラッキーくらいに考えておきましょう。
トイレ
トイレは必ずついています。飛行機のトイレと似たような感じです。
日本の高速バスより座席が広い
日本の高速バスよりも座席が広いと感じました。ヨーロッパ人は背が高いので、それに合わせて広めに作られているのかもしれません。
座席を後ろに倒してリクライニングすることもできます。
どの国で使っても同じ利用方法でOK
FlixBusはどの国で利用する場合でも、上記の予約方法・乗り方でOKです。
ヨーロッパの色々な国を旅行するとなると、国・地域ごとにバスや電車の利用方法を検索しないといけないんですよね。切符の買い方、切符のシステム、乗換アプリなど、調べるのにかなり手間がかかります。
その点、FlixBusはどの国で使っても同じ使い方なので便利です。
地方都市にも対応しているのが嬉しい
FlixBusの停留所マップを見ると分かるように、首都のような大きい都市以外にも停留所があります。
大きい都市間はタリスという新幹線ですぐ移動できますが、地方に住んでいる人はまず大きい都市に出なければなりません。それなら、地方発のFlixBusを使って直接向かうことで、大きい都市に出るまでの時間短縮+節約になります。
地方に住んでいる人や、地方に観光に行きたい人には大きなメリットです。
FlixBusの注意点4つ
バス乗り場が街の中心地から遠い
FlixBusの乗り場は、街の中心や電車の主要駅から離れていることが多いです。ほとんどの場合、観光地で栄えた場所までは電車に乗るか数十分歩く必要があります。
たとえばブリュッセルの場合、FlixBusはブリュッセル北駅付近に到着します。観光が栄えているのはブリュッセル中央駅付近で、徒歩で25分ほど歩かなければなりません。
バスを予約する前に、乗り場をよく確認しておきましょう。
乗り換えがあるケースも
直通バスがある路線でも、乗り換えのバスが表示されることがあります。
バスを予約する際には直通か乗り換えか必ず確認しましょう。上手くいけば乗り換え地点の街の観光も楽しめます。
満席になることが多い
FlixBusは安くて便利なため、利用者が多いです。満席になることもしばしば。
少し窮屈に感じますが、座席のスペース自体は広いので問題ないでしょう。予約時に追加料金を支払えば、隣の座席を購入することもできます。
アプリもウェブも日本語に非対応
アプリもウェブも、日本語には対応していません。
ただし、ウェブ版であればブラウザ上で丸ごと翻訳できるので問題ないと思います。Google Chromeを使えば、Googleがサイトを丸ごと翻訳してくれるのです。
それでもチケットの受け取りや発行などの手続きを行う上で、英語は多少読めないと難しいかもしれません。コピペで翻訳機に入力しても良いですし、最悪手打ちで翻訳機に入力する手もあるので、まったく読めなくても使うことはできます。
FlixBusと電車を比較
FlixBusと電車のどちらを利用すべきかについては、とにかく安く旅行したいならFlixBus、お金をかけても時間を短縮したいなら電車になります。
アムステルダム→パリのルートを例にして、具体的に比較します。
電車の検索はOmioを使いました。ヨーロッパは国によって鉄道会社が異なり検索が難しいので、Omioのような一括検索サイトが便利です。EU全域の電車、バス、飛行機、フェリーの検索結果がまとめて表示される上、日本語で検索できます。ただし、FlixBusはOmioと提携していないので別で検索しましょう。
アムステルダム→パリのルートで1ヵ月後に出発する予定で検索すると、FlixBusなら16.99€~、Omioで検索した電車(新幹線)なら64€~という結果になりました。
↓FlixBusの検索結果(1ヵ月前の予約)
↓Omioの電車の検索結果(1ヵ月前の予約)
ただし、3か月後に出発する予定で検索すると、電車は45€~と値段が下がりました。出発する時間にもよりますが、全体的に20~30€くらい値下がりします。
↓Omioの電車の検索結果(3ヵ月前の予約)
早めの予約と時間帯を選べば、電車でも費用をある程度抑えられそうです。かかる時間もバスの半分程度。
それぞれの特徴をまとめると、
・とにかく安い。直前の予約でも安い。
・電車よりも時間がかかる。
・夜行バスもあるので、夜の時間を移動に使える。
・多少英語が読めないと難しい
・3か月前に予約するならある程度安くできる。直前になると高め。
・バスよりも速い。
・日本語で検索&予約できる(Omioを使った場合)
時間があって旅費を節約したい方はFlixBus、前もって計画を立てて旅行する方や時間を節約したい方は電車が向いていると思います。
フリックスバスに関するFAQ
フリックスバスに関して、よくある質問をまとめました。
- Qフリックスバスはどのくらい遅延しますか?
- A
私は30回以上利用していますが、基本的に時間に正確な印象があります。
ただし、以下のような状況もありました。個人的な経験談ですが参考にしてください。
・最大30分くらい遅れることがたまにある
・一度、2時間遅延したこともあった国境越えでパスポートチェックがあると、遅延する印象です。
遅延するときは以下のように、アプリ上の時刻が修正されます。
- Qフリックスバスのキャンセル料はいくら?
- A
出発予定日から30日を切ると、キャンセル料がかかります。
キャンセル料
30日前:0€
14~29日前:1€
3~13日前:5€
3日前:7€予約変更料金
変更後のバスの日時によって予約変更料金が異なります。差額はバウチャーで返金されます。バウチャーの有効期限は12ヵ月なので注意してください。
- Qフリックスバスの予約方法を知りたい
- A
フリックスバスの予約はアプリで行うのが便利。乗車チケットのQRコードがアプリ上に保管され、当日はそれを提示するだけで乗車できるからです。
アプリ上での予約方法は以下の記事をご覧ください。
- Qフリックスバスのコンセント形状は?
- A
フリックスバスのコンセント形状は、USBかタイプCです。
コンセントは窓際に設置されているか、2つのシートの間にあることが多いです。
まとめ:FlixBusは格安で便利!
以上、FlixBusの使い方、メリット、注意点をまとめました。
特にお伝えしておきたいのは以下の点です。
- FlixBusはとにかく安い!
- 座席が広く、Wi-Fi・トイレ・コンセントあって快適
- バス乗り場が中心地から遠いのがデメリット
- 早めに予約するなら電車もアリ
ヨーロッパを旅行する方は、ぜひFlixBusの利用を検討してみてください。
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