モーツァルト、ヴェートーベンなど多くの有名な作曲家を輩出した音楽の都ウィーン。音楽鑑賞はもちろん、世界遺産のシェーンブルン宮殿、きれいな街並み、ウィーン発祥のザッハトルテなど、楽しみ方がたくさんある魅力的な街です!
ウィーンに行くことにしたけど、「観光スポットが色々あって決められない」「スムーズに観光するにはどうすればいいの?」と迷ってしまいますよね。
今回、ウィーン観光のプラン作成に役立つ情報を解説します。
王道も穴場もすべて解説するので、好みに合わせて満足のいく旅行プランを組んでくださいね。
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ウィーン観光の必要日数とモデルコース
ウィーン観光には何日必要?
ウィーン観光は1泊2日~2泊3日がおすすめです。ほとんどの観光スポットはウィーン市内にコンパクトにまとまっていますが、見どころが多いので2日~3日に分けて鑑賞しましょう。
本記事では1泊2日のモデルコースを紹介するので、プランを立てるときの参考にしてくださいね。
3日以上確保できる方は、以下の街との観光とセットにしても◎
行き先 | イメージ図 | ウィーン発日帰りツアー | 特徴 |
---|---|---|---|
ハルシュタット | ウィーン発ハルシュタット 日帰りツアー | ・湖畔の景色が美しい。 ・ハルシュタットに行く途中でアルプスに立ち寄る日帰りツアーも。 | |
ザルツブルク | ウィーン発ザルツブルク 日帰りツアー | ・モーツァルトの生誕地。 ・「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地。 | |
ヴァッハウ渓谷 | ウィーン発ヴァッハウ渓谷 日帰りツアー | ・ドナウ川のクルーズがセットになったツアーも。 ・世界遺産のメルク修道院を観光。 | |
ブタペスト (ハンガリー) | ウィーン発ブタペスト 日帰りツアー | ・オーストリアとは違う文化・食事を楽しめる。 ・美しい国会議事堂やマーチャーシュ聖堂を観光。 | |
ヴラスチラヴァ (スロバキア) | ウィーン発ヴラスチラヴァ 日帰りツアー | ・オーストリアとは違う文化・食事を楽しめる。 ・ヴラスチラヴァからウィーンへの帰路はドナウ川クルーズ。 | |
プラハ (チェコ) | ウィーン発プラハ 日帰りツアー | ・街全体が世界遺産の美しいプラハを観光。 ★プラハの観光モデルコースの記事はこちら | |
クラクフ (ポーランド) | 日帰りツアーなし ※バスで6時間~8時間で アクセス可能 | ・アウシュビッツ=ビルケナウ収容所を見学できる。 ★クラクフの観光モデルコースの記事はこちら |
魅力的な街が日帰りできる距離にあるのは嬉しいですね!特にハルシュタットは人気の観光地で、ウィーン以外からアクセスしにくいのでオススメです。
ウィーン観光:1泊2日モデルコース
ウィーンを1泊2日で観光するモデルコースを紹介します。1日目に行く場所を青丸、2日目を赤丸でGoogle Mapsに記しました。
ウィーンの主要な観光スポットを全て詰め込んだプランです!タイムラインは以下の通り。
2日目は観光スポットが多いので、体力が不安な方はいくつか削っても◎
また、聖ペーター教会やカールス教会、シュテファン大聖堂などでは、夜に演奏会が開催されます。このモデルコースは観光スポット巡りを中心に組みましたが、音楽に興味があれば音楽鑑賞もおすすめです。
私は音楽鑑賞の時間を確保できませんでしたが、街中で演奏会のチケットが販売されていて「音楽の都まで来たのに音楽鑑賞しないのはもったいなかったかな…」と感じました。せっかくなので音楽鑑賞も検討してみてくださいね。
▼ウィーンのコンサートはこちら
ウィーンの観光スポット
シェーンブルン宮殿
ウィーン観光の目玉の一つがシェーンブルン宮殿!世界遺産に登録されています。
ハプスブルク家が夏の離宮として使用していた宮殿です。マリア・テレジアが16人もの子供と夫と暮らし、6歳のモーツァルトが初めて演奏をし、マリーアントワネットが嫁ぐまで暮らした場所でもあります。
宮殿内の全1441室のうち、45室が見学用に公開されています。宮殿内は写真撮影禁止なので中の様子を見せられませんが、驚くほど豪華絢爛です!
チケットには音声ガイド(日本語あり)が含まれています。王宮の歴史を学びながら宮殿内を鑑賞しましょう。
シェーンブルン宮殿はかなり混み合うので、事前にオンラインでチケット購入しておくのがおすすめです。
庭への入場は無料です。夏の間は花できれいに彩られているので、散歩するだけでも楽しめます。
シェーンブルン宮殿の向かいには戦勝記念堂のグロリエッテも。
やや小高い丘の上にあるので体力が必要ですが、宮殿から片道15分ほどで到着できます。シェーンブルン宮殿とウィーンの街を一望できて◎ カフェもあります。
美術史美術館
ルネサンスとバロックを中心とした作品が保管されている美術史美術館。バベルの塔をはじめとする傑作が多数展示されています。
作品の他、建物自体も豪華で見ごたえがあります。特に美術史美術館内にあるカフェは「世界で最も美しいカフェ」とも言われているのだとか。
まるで宮殿でお茶しているかのような空間でした!美術鑑賞に疲れたらここで一休みしましょう。
>> 美術史美術館入場チケット
オペラハウス(ウィーン国立歌劇場)
世界中でも重要な歌劇場の一つとされるウィーン国立歌劇場。豪華絢爛なオペラハウスの雰囲気を楽しみつつ、本場のオペラを鑑賞しましょう!9月~6月の間はほぼ毎日公演が行われます。
オペラを鑑賞するホールの他に、軽食をつまめるカフェのような場所もありました。軽食しかないので、夜ご飯は外のレストランで食べてから鑑賞しに行きましょう。
オペラは休憩を2回はさみながら、約3時間行われます。オペラに興味のない方は、オペラハウス内を見学できるガイドツアーに参加しましょう。
シュテファン大聖堂
高くそびえたつ塔と、モザイク模様の屋根が特徴的なシュテファン大聖堂。
中は無料で鑑賞できるようになっています。縦に広い空間で、王道の大聖堂!といったところ。
無料の部分だけでも十分鑑賞できますが、南塔・北塔への登頂やガイドツアーは有料です。
また、夜になると大聖堂内でコンサートが開催されます!
聖ペーター教会
聖ペーター教会は、バロック様式のカトリック教会。
中はびっしりと美しい装飾で彩られていてとっても綺麗!無料で見学できます。
日中はパイプオルガンの演奏が聴けることも。演奏は日によって開催時間が異なるので、公式HPでチェックしてみてくださいね。
聖ペーター教会でも、夜にはクラシックミュージックのコンサートが開催されます。昼のパイプオルガンの演奏は無料ですが、夜のコンサートは有料です。チケットを用意して行きましょう。
ペスト記念柱
ペスト記念柱は、猛威を振るったペストが終息したことを祝って作られた塔です。
聖ペーター教会のすぐ近くに建っているので、サッと立ち寄ってみましょう。
ホーフブルク宮殿(王宮)
ホーフブルク宮殿は、ハプスブルク家の歴代の皇帝が住んでいた宮殿です。
ホーフブルク宮殿と一言でいっても、
- オーストリア国立美術館
- シシィ美術館
- インペリアルアパートメント
- シルバーコレクション
- アウグスティーナ教会
- アルベルティーナ美術館
- スペイン式宮廷馬術学校
などが寄せ集まった複合施設となっています。
シシィ美術館、インペリアルアパートメント、シルバーコレクションは一つの入場チケットにまとめられています。
>> シシィ美術館入場チケット
シシィ美術館のチケット(Sisi Museum)とシシィチケット(Sisi ticket)は別物なので気をつけてくださいね。シシィチケットはシシィ美術館のチケットの内容に加えて、シェーンブルン宮殿とウィーン家具博物館にも入場できるチケットです。
またホーフブルク宮殿では、他ではあまり見られない乗馬学校を見学することもできます。
オーストリア国立図書館
ホーフブルク宮殿内にあるオーストリア国立図書館。世界一美しい図書館と言われています。なんと300年近く前からあるとのこと。
美女と野獣の映画のモデルにもなったのだとか。言われてみるとベルが本を借りていた図書館っぽい雰囲気がありますね。
カールス教会
ゴシック様式の教会で、こちらも内装がとっても美しいです。
夜のコンサートもあります。クラシック音楽の傑作であるヴィヴァルディの「四季」が演奏されます。
>> カールス教会:ヴィヴァルディ「四季」コンサートチケット
ベルヴェデーレ宮殿
ウィーンにある2つ目の宮殿です。現在は美術館として利用されていて、19~20世紀の絵画が展示されています。
有名な作品としては、グスタフ・クリムトの「接吻」やジャック・ルイ・ダヴィット「サン・ベルナール峠を越えるナポレオン」があります。教科書でも見たことのあるナポレオンですね!この絵画は世界に5枚ありますが、そのうちの一つがベルヴェデーレ宮殿に展示されています。
ウィーンのおすすめカフェ
ウィーンといえばザッハトルテ発祥の地!ウィーンに来たらぜひ食べておきたいところです。元祖ザッハトルテを提供していると言われているのは以下の2つのカフェです。
- カフェ・ザッハー
- デメル
私はどちらのお店にも入って食べ比べしました。チョコのパリパリ感や生クリームの味、アンズジャムの酸味が違うので意外とおもしろかったです!
どちらか1店舗しか行く時間がない方は、カフェ・ザッハーがおすすめ。デメルは日本に店舗があるので、日本で食べられます。
カフェ・ザッハー
カフェ・ザッハーは、5つ星ホテルにあるカフェです。内装はまるで宮殿のよう!
毎日8:00ー20:00まで営業しています。日中は並ぶので、朝一で行くのがおすすめです。私は9:00に行って待ち時間なしで入れましたが、10:00頃に出たときは行列ができていました。18:00頃に通りかかったときも行列がありました。
元祖ザッハトルテと言われているのはこちら!
上に乗っているチョコがおしゃれですよね。カフェ・ザッハーのザッハトルテは上のチョコがパリッとしていました。中のアンズジャムはさっぱり感が強く、チョコの甘さと中和しておいしかったです。
デメル
デメルも元祖ザッハトルテを提供していると言われるお店の一つ。カフェ・ザッハーとは違った雰囲気の内装ですが、こちらもおしゃれですね。
デメルは作っているところが見られるようになっていたり、お土産コーナーがあったりと、食事以外でも楽しめるようになっていました。
デメルも並ぶので、できれば朝一に行くのをおすすめします。私は14:00頃に行きましたが、30分ほど並びました。また、室内とテラス席があります。室内の方がおしゃれなのでおすすめですが、テラス席の方が早く席に着けるようでした。
デメルの元祖ザッハトルテはこちら!
こちらは三角のチョコが乗っています。デメルのザッハトルテはチョコがパリッとしていなくて、なめらかでした。アンズジャムはほんのり味がするくらいの控えめです。
時間のある方はぜひ食べ比べをしてみてくださいね。
>>デメル公式サイト
お役立ち情報
ウィーンパス
ウィーン観光に便利な「ウィーンパス」というものがあります。内容は以下の通り。
- ウィーンにある60以上の観光スポットへ無料で入場できる
- ホップオン・ホップオフ・バスの全ルートが乗り放題
無料で入場できる代表的な観光スポットは、
- シェーンブルン宮殿
- 美術史美術館
- スペイン乗馬学校
- ホーフブルク宮殿
- ウィーン国立歌劇場ガイドツアー
- ベルヴェデーレ宮殿 など
本記事で紹介したモデルコースに含まれる観光スポットのほとんどは、ウィーンパスで入場できます。ですが、モデルコースの通りに観光するならウィーンパスなしで個別にチケットを購入した方が安くなりました。
個別にチケットを購入するのが手間だと感じる人や、いろんな施設をアクティブに訪れる人にはメリットがあります。観光プランを決めたら、どちらがお得か計算してみてくださいね。
>> ウィーンパス
ウィーン観光に関するFAQ
ウィーン観光前に知っておきたいことをQ&A形式でまとめました。
- Qウィーン観光には何日必要ですか?
- A
ウィーン観光は1泊2日~2泊3日がおすすめです。ほとんどの観光スポットはウィーン市内にコンパクトにまとまっていますが、見どころが多いので2日~3日に分けて鑑賞しましょう。
- Qお得にウィーン観光するには?
- A
ウィーンパスの利用を検討してみましょう。ウィーンパスは、60以上の観光スポットへ無料で入場できる&ホップオンホップオフバスの全ルートが乗り放題になるパスです。
個別にチケットを買うのが手間だと感じる人や、いろんな施設をアクティブに訪れる人にメリットがあります。
まとめ:ウィーンは観光も芸術鑑賞も楽しめる街!
以上、ウィーン観光のモデルコースと有名観光スポットを紹介しました。
- ウィーンの観光日数:1泊2日~2泊3日がおすすめ!3日以上確保できるなら周辺の街の観光とセットにするのも◎
- 夜は街中の教会やホールで演奏会が開催される。オペラや音楽鑑賞を楽しもう。
- ウィーンはザッハトルテ発祥の地。カフェ・ザッハーかデメルで元祖ザッハトルテを食べてみよう。
- 旅行プランによってはウィーンパスがお得になることも。
音楽・美術などの芸術にあふれた素敵な街でした。ぜひウィーン観光を楽しんでください。
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